アルバム『Hard Candy』プロモーションライブ in ニューヨーク(nobu)


■2008年4月下旬
ニューヨークのROSELANDで4/30にプロモーションライブがおこなわれることが正式に決定して、先着順の枠があるという情報も入ってきました。何とか行けないかなーと考えてはみましたが、仕事も忙しいし、確実に入場できる保証もなく、現実的ではないのであきらめていました。でも、友達と「確実に見れるんだったら行きたいねー」と話しているうちに「行っちゃおうか」という方向に・・・。お互い殺人的に忙しい仕事を何とか調整し、バタバタとニューヨーク行きのチケットを購入。本当に「勢い」でした。で、結果的にDie Hardなファン4人で並ぶことが決定。

■2008/4/28(月)午前中
出発の朝を迎えました。ニューアルバム『Hard Candy』の正式発売日は4/30ですが、この日はフライング発売日。もちろん国内盤を購入。もしかしたら使うことになるかもしれない寝袋も購入。ファンクラブ等のコンテストの勝者は当日の18:00に入場のリストバンドを受け取ることが出来るという情報しか無く、並んでチケットをゲットする方法についての情報は何もありませんでした。でも、当日の早朝もしくは、最悪前日の夜から並ばなきゃいけなくなった場合のことを考えて、念のために寝袋を購入しました。この時期のニューヨークは暖かいようでしたが、天気予報を見ると、何故かライブ当日と前日の予想気温だけが異常に低かったので防寒服も用意していきました。

■2008/4/28(月)夕方
12時間のフライトでニューヨークに無事に到着。プロモライブの2日前です。ホテルにチェックイン後、すぐにCDショップ、本屋等をめぐりました。日本と違って『Hard Candy』はまだ見当たらず、解禁日を守っているようでした。マドンナが表紙を飾っている雑誌「Vanity Fair」「ELLE」「Q」を購入。それと、無料で配布しているというゲイ情報誌「HX」を探しに。なかなか見つけられませんでしたが、ようやく配布している店を発見。ちょっと多目にいただいてきました。

◎ゲイ情報誌「HX」
先着5名の方にプレゼント。コチラまでメールしてください。

※オークション等での転売目的の方はお断りします。
※住所・お名前は当選者のみにお聞きしますので記載の必要はありません。
※発送はヤマト運輸メール便にておこないます。
※当選者のみメールにてご連絡いたしますのでご了承ください。

■2008/4/28(月)22:00
そのままタイムズスクエアにあるCDショップVirgin Megastoreへ。この店では、今回のライブチケットをゲットできるコンテストを開催していました。参加の100人中4人がその権利を得ることができますが、30秒間に「どれだけマドンナのことが好きか」をアピールします。この店で待ち合わせをした女子2名は既に番号を付けて順番を待っていました。この2人は最終選考に選ばれましたが、残念ながらチケットはゲットできませんでした。

■2008/4/29(火)00:00
アルバム『Hard Candy』の発売解禁です。発売を待っていたファンが夜中の0時に店の外に長蛇の列!日本では考えられない光景です。そして発売と同時にものすごい数のCDが売れていきます。あわせて限定盤も発売。今回は限定盤と「4 Minutes」のマキシシングルを購入。小さめのポスター(28×52センチ)をくれました。

■2008/4/29(火)02:00
Virgin Megastoreを出て、そのまま会場となるROSELANDの下見に行きました。「・・・。」もう並んでました・・・。多分15〜20人くらい。並ぶしかありません。そのためにニューヨークに来たのです。まさか2晩を路上で過ごすことは想定していませんでしたが、覚悟を決めてそのまま並びました。日本から持参した寝袋等の必要なものを交代でホテルに取りに行き、路上生活のスタートです。でもそんなに寒いわけでもなく、意外と快適と思いきや、目の前のアスファルトが陥没していて、巨大なダンプやトレーラーが通ると耳をふさぎたくなるくらいの「ドカーン」という轟音が響き渡りました。結局、一睡もできずに朝を迎えてしまいました。そして天気予報通りに急激に気温が下がり始め、寒さとの格闘が始まりました。

■2008/4/29(火)06:00
並んでいる場所がマズイらしく、別の場所に移動させられました。それまでは建物に沿って屋根も付いていたのですが、屋根もない吹きさらしの場所に。そして無情にも冷たい雨が降り始めました。風も強く、寒いどころじゃありませんでした。雨と風をよけるために広いビニールシートを購入し、バリケードを作りました。そして並ぶファンのために柵も作られました。もうここからは寒さとの闘いでした。昼過ぎに雨は上がりましたが、真冬の東京の寒さです、夜になるとその寒さは一段と厳しくなり、ageHaの前で一晩明かしたあの夜のことを思い出していました。この4人はその時にも一緒に一晩明かした仲間なのです。それにしても自分達の前にいるグループはとてもマドンナのファンとは思えない連中です。きっと転売目的なんでしょう。数人だったグループはいつの間にか数十人に膨れ上がっています。そいつらが押し寄せてくるので自分達の寝場所を確保するだけでも必死でした。そんな状況に納得できない後ろの人たちと小さな暴動のようなものが一晩中続いてました。マナーとかそれ以前の問題で、寒さだけでなく精神的にも疲れ果ててしまいました。

■2008/4/29(火)23:00
そんな過酷な状況の中、嬉しい出来事も。深夜23時頃、突然悲鳴のような声が遠くから聞こえてきました。そしてその悲鳴は自分達の方に近づいてきて、「マダーナ!!!」という叫び声が聞こえました。何とリハーサルを終えたマドンナが待っているファンに対して大サービスをやってくれたのです。1ブロックを囲むように行列はできていたのですが、最後尾のほうから車でゆっくりと窓を開けてファンに手を振ってくれたのです。マドンナは笑顔でした。カールしたブロンドヘアがとても印象的で、嬉しそうに笑って手を振るナチュラルメイクのマドンナはとてもチャーミングでした。疲れていた気持ちも一気に吹き飛びました。一方通行の道を封鎖して逆走してくれた大サービスの心遣いに大感激したサプライズでした。この夜は寒さと環境の悪さに耐えながらも少しだけ眠ることができました。

■2008/4/30(水)06:00
昨日、イベントのセキュリティから説明を受けました。「朝6時に入場のリストバンドと引き換えることのできる仮のリストバンドを渡す」と。それを受け取れば入場は確保され、再度夕方の18時に来れば確実に入場ができるのです。朝5時位になると周りが慌しくなり、自分たちの前にいる連中の数が増えました。許せないけど黙って我慢するしかありませんでした。本当なら20人目くらいだったはずが、自分達の前には50〜60人位に増えていました。でも予想通り、その連中は仮のリストバンドを受け取るとどこにも居なくなっていました。そして、何とこれ以降も並ぶ覚悟なのは自分達の前には1グループしかいません。並んでいた多くの人が居なくなり、筋金入りのファンだけが残りました。とにかく寒かったのですが、それからは精神的に落ち着いて過ごすことができました。

■2008/4/30(水)16:00
16:00頃になると、「立って列を作るように」とセキュリティからの説明を受けて、それからはずっと立ちっぱなしになりました。この時間になると周りに報道関係の人が増えてきました。長時間待っているファンにインタビューしたり、映像や写真を撮ったり。ラジオ局の車はマドンナの曲が流しながらファンに向けてキャンディをばら撒きます。もうお祭り騒ぎでした。でもそんな中、みんなが一番気にしていたのは入場の順番のことでした。今回、ファンクラブ等の各コンテストの勝者の入場枠があります。そのどちらが優先して入ることができるのかが気がかりでした。でも、関係者からの説明によると、自分達の方が先に入場できるとのこと。みんなで大喜びしました。

■2008/4/30(水)19:30
無事に本物のリストバンドをゲット!しかし、何故か説明と違って別枠が先に入場しているようです。あせった気持ちになりながらもインタビュー受けたり写真を撮られたりしていましたが、突然こっち側の入場も開始されました。みんな入り口に殺到して混乱状態になりましたが、無事に会場に入ることが出来ました。入ると既に2列分、人が立っています。3列目のど真ん中を確保。3列目といってもスタンディングなので一番前から数十センチ離れているだけです。

■2008/4/30(水)20:30
会場はそんなに広くはありません。ageHaくらいの規模でしょうか。若干2階席もあり、関係者等がいるようです。「ロジー!!!」という叫び声が聞こえたかと思うと、またまたロジー・オドネルの登場です。この人、ニューヨークに来るだび毎回見ます・・・。そして21時くらいからDJによるパフォーマンスです。アジア系のDJで、テクニックも素晴らしく会場はそれなりに盛り上がりましたが、自分の体はもう限界に近づいてました。東京を発つ前日も慌しくほとんど眠れずに、12時間のフライトも全く眠れず、それから2晩も路上で・・・。もうすぐマドンナを見れるという気持ちだけが支えになっていました。

■2008/4/30(水)22:00
一時間続いたDJのパフォーマンスでしたが、カメラマンがスタンバイし、いよいよ始まるんだという雰囲気が伝わってきました。自然とマドンナコールが起き、会場全体がマドンナの登場前から興奮状態になってきました。そしてついに前方のスクリーンに変化が。ジャケット写真に黒い液体がかけられたようになって、それが段々広がっていき真っ黒になりました。


★Candy Shop★
イントロが流れるとすさまじい大歓声です。そしてついにマドンナの登場です。二つのスクリーンの間にいたDJの壁が裏返って現れたマドンナは大きな椅子に座っています。女王様のような貫禄です。ステージの一番奥なのでちょっと遠めですが、ものすごいオーラを放っています。そして近づいてくるマドンナに、もうまわりはぐちゃぐちゃになってきました。それにしても近い!マドンナの肌・瞳・筋肉・すきっ歯・しわ・たるみ・・・こんなに見えてもいいんですか?というくらい全て見えちゃいます。そんなマドンナは軽快に踊っています。ダンサー達と息の合ったダンスで、こんな感じのダンスはここ最近無かったように思いました。マドンナ1曲目から飛ばしてます。

★Miles Away★
ギターを受け取り、弾きながらのパフォーマンスです。ずっと自分を見ながら歌ってくれたような気がします。あとから考えるとカメラが目の前にあったら、ただのカメラ目線だったのかとも思いましたが、でも絶対にずっと目が合ってました。

★4 Minutes★
聴いたことのないイントロだなーと思ってたら、スクリーンにTimbalandが登場しました。「4 Minutes」のプロモーションビデオが流れはじめました。正面の大きなスクリーンの他に、縦長の小さめのスクリーンがいくつかあってJustin Timberlakeの映像が流れているスクリーンが裏返ったら本物のJustinが登場しました。みんな知ってたのかもしれませんが、サプライズの登場に会場も大歓声。でもその後は彼のことは全く目に入らずにマドンナばかり見ていました。はむつんサーブも登場し、アニメーションダンスでマドンナを盛り立てます。

★Hung Up★
ギターパフォーマンスの「Hung Up」はロック調でとても新鮮に感じました。大合唱でした。でも途中でバックと演奏が合わない所があって、その瞬間マドンナは「ムッ」とした厳しい顔になりました。マドンナが間違えたのかバックが間違えたのか分かりませんでしたが、すぐに元通りにパフォーマンスが続けられましたが、あの瞬間のマドンナは表情は忘れられません。最後は、マドンナが最近お気に入りの激しいギターパフォーマンスを見せてくれました。

★Give It 2 Me★
この曲のイントロが流れると会場から大歓声が起きました。昔、「Music」でやった時と同じように手をあげて手のひらをこっちに向けてジャンプしたり、ほかに同じようなダンスもありました。みんなジャンプして大盛り上がりで汗ビショビショです。マドンナの踊りはさらに軽快で、昔のマドンナを見ているようです。曲の終わりにマドンナは叫びながらしゃがんで自分の目の前にやってきました。無理して手を伸ばせば届いてしまうんじゃないかと思うくらいの位置に顔があります。興奮したものの、冷静にマドンナの顔をじっくり観察してしまいました。瞳はとても挑発的で、大きく見開いた目は威圧感さえ感じてしまいます。でも、「何でこの人はこんなにキレイなんだろう」とドアップで見ると恐ろしくさえなります。こんなに間近で見ていることにさらに現実感が無くなってきます。でもマドンナの手とのタッチは惜しくも出来ませんでした。

★Music★
前座のDJをはじめ、ダンサー全員登場してのパフォーマンスでした。舞台は“電車”です。スクリーンにうつしだされた電車のドアが開いてダンサーが登場しました。その後はこれまた激しいダンスで、見ているこっちまで興奮してきました。それにしてもマドンナの腕はさらに筋肉質になった印象を受けます。今回のアルバムでは踊る気マンマンでさらに鍛えているんでしょうか。そして、最後に電車のドアが閉まり、会場全体が絶叫に包まれ、6曲のパフォーマンスは終了しました。マドンナが見えなくなってもまだまだみんな興奮状態で、「The Beat Goes On」が流され、余韻が長く続きました。


ほんの数十分のパフォーマンスでしたが、とてもクオリティの高い素晴らしいものでした。本当はアルバムの中からもっとやって欲しかったのですが、それは次のワールドツアーまでのおあずけなのでしょう。でもこのパフォーマンスを見たらワールドツアーには期待してしまいます。今回のパフォーマンスが基礎となるはずです。この数十分を見るために費やした時間と金と労力。今回、それだけの価値があったと思っています。自分よりもずっと年上で、今年50歳を迎える女性がこんなにエネルギーに満ち溢れていて、力強く光り輝いているのを見ると、自分も頑張ろうという大きなパワーになります。今だに世界中で支持されている理由はここにあるんだと思います。どんなアーティストがマドンナを真似てもマドンナに追いつくなんて出来ないし、足元にも及ばないということはパフォーマンスを見ると実感します。

分かりきっていることですが、「マドンナさん、あなたは間違いなく世界最高の真のスーパースターです。」

ニューヨークタイムズ紙
Thursday,May,1,2008
『Free Madonna Show? Only for Die-Hard Fans』

小さいけど写真が載りました(ニット帽)。